土屋建太 初段昇段レポート
- 2025年04月21日
僕が空手に触れたのは5歳の頃でした。その頃はいやいや道場に連れていかれた記憶があります。道場は痛くて寒くてとても辛い場所でした。それに耐えられず僕は一度空手から身を引きました。5年後もう一度道場に行こうと思ったきっかけは小学校の頃のいじめが原因でした。この弱い自分を替えたいと思いもう一度道場に行き始めました。稽古を始めてみると昔は気づくことが出来なかった稽古をすることの楽しさやできるようになることの達成感を感じることが出来ました。学校でも空手をしていると、自らが強いという自信をもてたと感じています。
僕はこれまで黒帯をとるため努力してきました。今回の昇段審査は自分のこれまでの努力を最大限発揮することが出来ました。10人組手をやりきった後の達成感はほかのものとは変え難く、先生方や、友人に「感動した」と言っていただけたのは僕の一生の誇りです。
僕には継続力や根性というものがありません。帯が上がっていくにつれ稽古も厳しくなり、その厳しさに耐えられず稽古をサボることもありました。大会で惨敗し辞めてしまいたいと思うこともたくさんありました。進学などの関係で空手から離れる期間もありました。そんな僕にゆっくりでも自分のペースで空手を続けさせてくれた父、土屋大先生、いつ稽古に行っても厳しく丁寧に指導してくださった羽田先生には本当に感謝しています。
黒帯を自らのゴールとすることなくこれからも基本、移動、型を作り上げるとともに、大会での結果に繋がる華麗なる組手を目指し、日々精進します。そして、これまで育てていただいた恩返しとしてこの長野支部の道場生の育成にも携わりたいと思っています。
この度は昇段審査に挑戦する機会をいただきありがとうございました。押忍