上野洋平 昇段レポート
- 2020年12月21日
この度は昇段審査の機会をいただきありがとうございました。平尾
支部長を始め指導していただいた諸先輩方、ともに稽古をしていた だいた道場生の方々に御礼申し上げます。
思い起こせば、極真会館北海道支部の門を叩いたのは中学2年生の冬でした。当時、 漠然と強くなりたいという思いから入門しましたが、空手を続けな がら進学、就職を経て約30年の月日が経過しました。
大学時代には京都支部に在籍し、月曜日から土曜日まで週6日稽古したことも、当時は辛いと思ったときもありましたが、今となって みればいい思い出です。その後、就職等で空手から離れた時期もあ りましたが、空手を止めるという選択肢はなく、折りを見て復帰し 稽古を続けてきました。そして、40歳も近づき体力の衰えを感じ るようになった頃、これまで空手を続けてきたけじめとして黒帯を 取得することを強く意識するようになりました。大学時代の仲間は とうの昔に黒帯になったと思いますが私は茶帯から黒帯まで20年 かかってしまいました。
しかし、今、思うのは結果的にはこれで良かったのではないかということです。黒帯を目指し稽古を続け、また、そのためのトレーニ ングを継続したことは自分にとっては非常にプラスになっています 。周りを見渡せば、同年代は仕事と家庭が生活の全てとなり、体を 動かす習慣や趣味がないというのが大半です。
そんな中、黒帯取得を目指し、今でも空手に取り組んでいることによって体型は変わらず、健康診断の結果は良好、稽古に集中するこ とによりストレス解消にもつながっています。
これでやっと青春時代にやり残したことが終わり一抹の寂しさを感じるわけですが、黒帯はスタート地点です。今後は、少し余裕を持 って空手と向き合っていけると楽しみにしています。
これまでとは違い、道場生に範を示して行かなくてはならない立場であることを自覚し、試行錯誤を繰り返しながら空手の道を追求し ていきたいと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。
押忍